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小迫の延年

2013年04月07日
源頼朝が平泉に出兵した折、白山宮に戦勝を祈願した。その願いはかなえられ、帰路再び白山宮に立ち寄り戦勝の報告と御礼をした。その時に、「那須与一扇の的射」を再現し奉納したと言う。また一方で白山宮の別当寺であった楽峯山勝大寺には平泉毛越寺の影響を受けた「延年の舞」が伝わっており、その両者が合体して伝わってきたものと伝わっている。




小迫祭は、白山神社の例大祭で、春の農耕期を前に豊作を願って行われてきた。祭りは、祭りの安全を祈願し悪霊を払う獅子舞(ちゃれこ舞)、白山宮等へ供物を捧げる献膳、竜蔵権現と十一面観音尊の高徳を誌した祭文朗詠と、竜蔵ヶ池と花田ヶ池の竜が神男を奪いあう御山開き・御法楽(神男・老女・若女)、長刀の舞である入振舞(長刀舞)、雌雄二匹の蝶を形土った扇の舞の飛作舞(胡蝶舞・青陽舞)、胡桃の皮で編んだ花笠で舞う田楽舞、源平合戦の那須与一の的を擬した馬乗渡しが行われる。馬乗渡しの扇の的を手に入れた地区は豊作であるとされ必死に争奪が行われてきたことから一名「ケンカ祭」と呼ばれる。

送信者 東北伝統芸能アーカイブス





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・映像は・・・ 獅子舞  入振舞・飛作舞  田楽舞  (2013年4月7日の映像)

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