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小山田やすとこ

2015年01月22日

 大同2年に弘法大師が小山田の里に真言宗の竜王山教性院を建立し、自作の「不動明王」を本尊としたと伝えられ、皇室の尊祟も厚く、2度に亘り勅使の下向があった。"やすとこ"はこの以前より京から移入されていたものか、当時「京に"やすらい"あり」といわれていて、地元民が"やすとこ"を踊って勅使一行の旅情を慰めたと伝えられている。
 この唄はもと、米沢城中に謡われていた謡曲が変貌し、城下の婚礼の床入りの唄としてよく用いていたもののようで、元禄年間の米沢の記に「"やすとこ"というはやり唄あり、文句目出度く音声優雅なり」とあり、のちに山を越えて当地に流入したものと思われる。
 唄は極めて難しいと言われているが踊りもその後多少の変容をみたもののようで、2つの日の丸の扇を持ち巧みに舞うものである。

●時期
 8月の盆、11月の町文化祭等に踊る

●所在地
 柴田郡大河原町小山田地区内

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