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大崎八幡神社の能神楽

2015年03月02日

 大崎八幡神社は、鎌倉時代の初め、出羽国置賜郡長井庄の地頭大江氏が鎌倉鶴岡八幡宮を米沢市の成島に歓請した。南北朝時代に伊達市八世宗遠が長井庄を領有し、歴世厚くいこれを尊崇し、天正十九年政宗が岩出山域転封の際、域内に仮社殿を建てて祀り、仙台開府後、慶弔九年起工、同十二年に成ったのが現社殿で、国宝建造物に指定されている。神楽は長床、いわゆる割拝殿の吹き放しの板敷きを舞台として舞われる。
 大崎八面神社の能神楽は法印神楽の一種で、能舞を崩したものであるために能神楽と言われているが、いわゆるお能とは直接の関係はないと伝えられている。昔は、扶持取りの社家によって行われていたが、現在は八幡町に住む氏子の人たちの努力によって取り行われている。

 構成は、囃子方は締大鼓一名、笛二名、大太鼓一名からなり、舞方は神拝二名、小弓遊び二名、竜天二名、摩応一名、三天三名、将足一名、四天六名、獅子取り三名で構成されている。

 曲目は、記録によると、御所楽、岩戸開、小弓遊、宮鎮、神拝、摩応、将足、竜天、路引、荒神、四天、左々結、普生、万世楽、七五三切、盤五、大浄上の十七番となっているが、現在は、神拝、小弓遊、竜天、摩応、三天、将足、四天、獅子取りの順で八番だけが伝えられている。

時期
 9月中旬の宵宮(十五日例祭)で奉納される

場所
 仙台市八幡町

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