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榊流神楽

2015年06月04日

 榊流神楽の系統は、出雲流の岩戸神楽のうち十二座神楽と称されるものと思われ、当町立花小川流神楽とほとんど類似している。
 榊流神楽が奉納される八雲神社の創建は、文治五年(一一八九)頼朝奥州征討の時といわれ、神社のある入間田地区は阿武隈川下流流城貝塚群として縄文初期からひらけていたとわれているところである。
 神楽の創始については、確たる記録は残っていないが、隣地の村田町小泉「熊野神社」の神楽説明書には、「明治十一年八雲神社附属神楽に弟子入りし、同社より神楽の免許を受けている」と記されていることや、現在保存されている神楽面の痛み具合からも明治以前であることが推測されている。
 舞はリズミカルにかなり軽いテンポで舞われていき、躍動的で力強く表現される。十二曲の舞が終了するまで三時間あまりもかかる。

 構成は、神楽取締人一名、指南人(楽人・舞人も兼ねる)二名、太鼓一名、つづみ大鼓一名、笛(孔数六孔)一名、舞人四名で構成される。現在はこれらの役は世襲制ではなく、地区民から神楽を志す人々を対象に直接指導をほどこして後継者の養成につとめている。
 
 曲目は、四方堅舞、奉弊舞、御太刀の舞、神子舞、春日舞、弓矢舞、栄矛舞、鯛釣舞、乙女舞、種蒔舞、獅子和舞、三剣舞。番外として、猿田彦の舞もある。


時期
 一月十五日 八雲神社神前に奉納

所在地
 柴田郡柴田町大字入間田字古内

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