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長袋の田植踊

2015年07月16日

 長袋は、平家の落人たちが住み着いたところと言われており、長袋の向泉寺には平重盛の守本尊といわれる小松阿弥陀如来が祀られている。田植踊の由来については明らかではないが、受け入れやすかったためと考えられており、この長袋の田植踊に用いる太鼓の胴に元禄(一六八九年)に謹製された記録があり、それ以前から踊られていたことが知られている。
 記録によれば、仙台では文化年間(一八〇四~一八)に正月十四日、蕪組・蟹組・海老組という三組の田植踊が踊られたというが、長袋の田植踊の弥十郎の着る「ブツツアキ」に蕪の模様が用いられているのは、仙台の田植踊の名残であろうとも考えられている。

 構成は、早乙女八名、弥十郎二名、唄上げ五名、大太鼓一名、小太鼓二名、笛四名、早乙女締三名、監督一名。

 曲目は、入羽、鈴田植、一本扇、二本扇、銭太鼓、三下り、手拍子、はね太鼓、あがりはか。

時期
 元々は小正月に踊られていた。
 現在では、神明神社の祭典(四月)やお盆など

所在地
 名取郡秋保町長袋字町

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